■会長ごあいさつ


 このたび、当協会の会長に就任いたしました渡辺でございます。これからも下水道事業を支える下水道光ファイバーの発展に尽力してまいりますので、皆様のご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 

 私が長年勤めた東京都下水道局では、早くから下水道光ファイバーを導入してきており、高速・大容量かつ地震等に強い特徴を活かし、数多くのポンプ所等を信頼性の高い下水道光ファイバーネットワークで結んだ遠隔監視制御等により事業レベルの向上や効率化を推進するなど、事業継続に大きな力を発揮しております。

 平成28年度末の全国の下水道普及率は78.3%となりましたが、都市の衛生向上・公共用水域の水質保全・浸水の防除の役割を担う下水道事業では、その機能を維持し事業を継続していくことが最も重要です。しかし、現状では、自治体の厳しい財政事情に加え施設の老朽化、自治体や委託先の職員の人員不足や熟練技術者の減少、省エネ・省資源や下水道資源の有効活用、多発する地震に備えた施設の耐震化、ゲリラ豪雨等浸水対策等解決すべき課題が多くあります。

 下水道光ファイバーは地震等災害にも強い下水管路内に敷設されるため、信頼性が高くセキュリティにも優れることから、処理場や雨水ポンプ所等の主要施設の遠隔監視制御に最適です。また、光ファイバー自体がセンシング機能を有するため、管路内の水位や温度・歪等の無電源連続計測による管路内の見える化が可能です。このため、複数施設の集中管理による効率化や統合管理による広域化、管路内水位のリアルタイム計測による適切なポンプ運転による浸水対策等下水道事業の課題解決に大いに貢献できると考えています。

 今後とも、下水道事業の持続的発展のため、下水道光ファイバーの必要性を国や自治体に働きかけていく所存です。

   (渡辺 志津男)